埼玉のクロサンショウウオとモリアオガエル
2010-04-15


友の会の会計監査の関係でKさんが来館した.監査終了後に,しばらく埼玉の両生・爬虫類を話題に話をした.Kさんは長らく県内の両生・爬虫類を調べられている.主たる話題は,クロサンショウウオとモリアオガエル.

クロサンショウウオは,埼玉県動物誌(1978年刊)では秩父山地で多くの産地が確認されていると報告されている.残念ながら標本は残っていない.また,最近も記録の報告書があるらしい(ただし,私は未見).しかし,クロサンショウウオが本当に埼玉県に生息しているかは以前から問題視されていた.私も疑問に思っているが,Kさんもそのお一人である.これまでの現地調査では全く記録できていないという.そもそも,止水生のクロサンショウウオが生息するような環境が秩父山地にあるのか?また,もし生息するならば,特徴的な卵塊の目撃例がないというのはおかしいのではないか.ということで,私は昔から懐疑派である.

一方のモリアオガエルは,最近分布域が広がっているとのこと.どのような原因によるものなのだろうか.そこまでの話にはならなかった.
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